4月11日、新TYPE-962講習会のまとめ

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昨日行われた「新TYPE-962講習会」での内容をまとめました。
説明は製作者のまんじさんです。なお、チャットからまとめているため、わかりやすくするためにSLJAMPにて構成しなおし、また発言内容を一部変更している部分がありますのでご了承下さい。

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Rezされた車両について
RezzerはRezした車の初期設定はターボブーストが1.0bar、ダウンフォースはMidとなっています。RezzerにターボブーストがMAX1.5bと表示されていますが、デフォルト設定の表示ではありません。

・車両に入れるノートカードについて
ボディ/ウィングのテクスチャのUUID、車につける名前(例えばチーム名など)、乗車するドライバー名を指定できます。
テクスのUUIDだけを指定すると普通のRezzer仕様の、降りるとすぐ消える車のままですが、車名、ドライバー名を指定すると、降りてから3分その場に残ります。
但し、ノートカードを読み込ませた段階では、通常の場合と同じように、放置していると30秒で消えてしまいます。ノートカードを読み込ませたら、その後いったん乗り込むことでTempが解除され、降車後に3分消えずに残るようになります。

(ノートカード手順のまとめ)
①Rezzerをタッチする。
②給油量選択ダイアログが出る(現在の設定。本番では出ない予定です。)
③車両がRezされる。
④記入したノートカードを車両にドラッグする。(このまま放置すると30秒経つと消えます。)
⑤乗り込む。(あとの方のために、そのままRezzerから移動してください。)
⑥Tempが解除され、降車しても3分間消えずに残る設定となる。

※乗車してしまうとノートカードは読み込みされないので注意して下さい。


・ノートカードについて注意すること
例えば、車の名前を書かずにチームのドライバー名だけ書いた場合、一番上のドライバー名が車名になってしまいます。
逆に、車名は書いたけどドライバー名を書かなかった場合、誰も乗れない車になります。
記入し忘れ、誤字脱字がないように書きましょう。
※名前だけの方は、Residentまで記載する必要があるようです。

また、ノートカードの名称を変更すると読み込まれないのでご注意ください。

Q.チーム名に長さ制限はありますか?
A.特に制限はないです。が、あまり長いとタイムボードに表示しきれません。

Q.もしもチーム名がかぶってしまったら?
A.Rezzer仕様車の場合、車のオーナーで識別できない為に、オブジェクト名で車を識別しています。この対策として、同一SIM内には同じ名前の車が存在できないようになっています。もしすでに同一SIM内にある962と同じ名前を設定したノートカードを入れると、
「Your team name has been already used. Please try again using the different name.」
このメッセージがチャット表示されます。
なお、同じマシン名でもゼッケンなどを名前に付加することで別のマシンとして識別させることができます。


・途中給油について
Q.ピットインして給油のとき、給油量を指定することはできる?
A.給油量の指定はできません。が、給油中にエンジンをスタートさせることで給油を停止させることができます。
但し、エンジンのスタートボタンを押してから給油が停止するまでは1~2秒のラグがあり、これを見込んでエンジンをスタートさせる必要があります。

さらに注意事項としては、給油回数に制限のあるレースの場合では、給油量間違えにより再度給油してしまうとそれも回数にカウントされるため、給油回数オーバーになって失格となります。

Q.上記の場合、Rezzerから出し直しはできませんか?
A.ノートカードでマシン名を指定した場合、3分間消えません。さらに、同じSIMに同名のマシンをもう一台設定することはできませんので乗り捨てるマシンが消えるまで新しいマシンはセットアップできません。この間、乗り換えの手間等で3分以上のロスタイムが生じることになります。
結果、出しなおすと損になるため、給油中断は慎重に行ってください。


Q.レース中、管理者が特定のマシンのみ給油回数をリセットすることはできませんか?
A.できません。


Q.給油回数の制限はどのように設定されますか?
A.指定はRezzerの設定でされるため、Rezzer設置者(所有者)が指定できます。また、給油が実際何回行われたかという管理は車側です
車をRezする際にRezzerが車に給油回数をインプット→あとは車側による管理といった感じです。
給油設定のON・OFFやブースト圧の上限設定のようなレース内容にかかわる部分は、Rezzerのオーナーのみ設定できます。

Q.給油回数はどこかに表示されますか?
A.給油回数は、給油時に出る青いフローティングテキストに、燃料の量と併せて給油回数の残りが出るのと、乗車・エンジン始動時のメッセージに残り給油回数が追加されます。(現時点、CaminoにあるRezzerは給油回数制限が設定されていないため表示されません。)

Q.5月5日のレースでは給油量での戦略など計画する余地がありますか?
A.給油量制限でなく、今回はあくまで回数制限なので、基本的には1回で満タンまで給油です。
5月5日のレースでは1時間のレースで1回の給油制限となります(Rez時は100%給油された状態)。

余談ですが、新RezzerではRez時の燃料の量を次の2通りで設定できます。
Rez時にドライバーが任意の量を選択する方法。
②Rezzerのオーナーが10%固定とか100%固定の制限をかける方法。

例えば、複数回給油可能なレースの場合は、①の選択設定可能な方がさまざまな戦略を立てることができ、レースが盛り上がるかもしれません。(但し、エンジンかけると、燃料の量がフローティングテキストで表示されてしまうので他チームに見られてしまいますが。。。)

Q.燃料って止まっているときも消費されますか?
A.されます
アイドリング状態だと40秒で0.1%減ります。
特に実際のレースの場合、Rez後にグリッドまで移動する分や、グリッドについてからスタートするまでの間、消費される燃料があるのでその点も考慮する必要があります。
具体的には、スタートが長引いてる時はエンジンをOFFする、グリッドまでの移動に全開で練習走行をしない、などです。

・実際のレースにあたり
今回のレースの主目的は、まず「1時間走り切ること」です。どんなに速くても燃料が切れてしまえばレースを何周消化していてもリタイヤとなります。
実際には、ガソリンがなくなってもターボOFF/1速のスピードで動けますので給油制限内であればPITに帰って給油することは可能ですが優勝戦線からは脱落します。
とにかく、ガス欠する事なく1時間走り切るのがレースの第一の目的です

※給油後にガス欠した場合は、レースを行っている車とかなりの速度差があり危険なためリタイヤしていただく、という形になるかと思います。
最終周でのガス欠は完走扱いの予定(但しゴールラインを越えること。)、それ以外は基本、速やかにピットインしてください。


ダウンフォース/ターボブーストの設定と燃費について
設定の仕方や効果は理解していても耐久レースではどのように扱ったら良いかわからない方は、とりあえずターボブースト1.0bar、ダウンフォースMiddleの設定で走るのがおすすめです。理由はガス欠までに30分きちんと走り切れる上に、ダウンフォースのおかげでコーナリングが安定しているからです。
但し、それでもある程度低燃費走行をしないとギリギリになる欠点もあります。

Q.ダウンフォースが強いと燃費が悪いですか? 
A.悪いです。
1.0bar、High設定でシミュレートしたところ、29分半でガス欠すると出ました。その上、1.0bar設定でダウンフォースをむやみに上げても燃費悪くなるうえに直線区間で最高速が出ないという悪循環になるので、1.0barの設定ではダウンフォースはMiddleまでにとどめるのが良いでしょう。

Q.では逆にダウンフォースを低くしたら?
A.Lowは、個人的な見解では微妙でした。燃費はやや向上するようですがコーナリング時の挙動がもう一つ良くありません。
Minimumまで下げると、最高速の伸びがコーナリング性能の低下を補うのでこのコースでは相性が良いです。その上燃費がより良くなります。
1回の給油で、ちやかさんの報告では33分、いずさんの報告では35分走れたそうです。ともかく、燃料を長持ちさせれば、余った分をよそに回せることになるので作戦の幅が広がることになります。

但し欠点もあります。Minimumの設定ではコーナーで膨らみやすく、姿勢がやや乱れがちになるため、ステアでの修正やアクセル連打などが頻繁になると燃費が落ちてしまいます。

まとめると、無難にいくならターボブースト1.0bar/ダウンフォースはMiddle設定とすれば、手堅く1時間走り切れる可能性が高いです。
また、腕に覚えありという方は、前半をターボブースト1.0bar、ダウンフォースをMinimim設定で走りきり燃費を稼いで、後半にブーストアップするなどで動きを見せる作戦がとれます。
ただ、何度も言うようにレースの目的はあくまで完走なので熱くなってむやみにブーストアップすれば危険になる、ということを覚えておいてください。


Q.燃料が減った時、マシンの動きは変化しますか?
変化します。
燃料が減ったら速度上がり、挙動も変わります。なので、DF下げて走る場合はそこも考慮してセッティングしないと、燃料が少なくなったら乗りにくくなった、ということもありえます。
これは大体20%刻みくらいで変化が生じます。
(追記:現在のCaminoのRezzerはRez時にガソリン量を選択できるので、少ない量を選択することでダウンフォースの設定に対してどのようなハンドリングになるか確認することができます。)

Q.設定以外で燃費が悪化する要素は?
A.この車両はブーストアップやダウンフォース調整だけでなく、運転の仕方でも燃費が変わります。
基本的に、操作が多くなるほど燃費は悪化します。例えばアクセルを踏みっぱなしにすると燃料の消費が大きいのはもちろんの事、アクセルを踏んだままステアリングを切ると、切った瞬間に燃料をちょっと大目に消費します(追記:アクセルの踏み直しも消費量が大きいとのこと)。このように操作方法によっても燃費は悪化します。

Q.ずばり、燃費を良くする運転は?
A.唯一燃費がそんなに悪くならない、というかよくなる可能性がある部分があって、今回のVer1.2ではギアチェンジの際の燃費悪化がなくなったため、ギアを下げるほど時間当たりの燃料消費が減るようになっています。
4速は5速に対して1割減、3速は5速に対して2割減といった具合です。
なので、コーナーで5速のままアクセル踏み直しを駆使して曲がるよりも、4速なり3速なりに落として、ブレーキ後アクセル踏み直したらそのまま踏みっぱなし、という方が燃費が良いです。
その後ギアをあげたとしても、踏みっぱなしの時の燃費はもとに戻りますが、(高速ギアでふらつく運転をし)何度もアクセルを踏みなおすよりは燃料の消費は少ないです。
つまり、燃費伸ばす乗り方としてはアクセルとハンドル操作は少なく、ギアは場所によって適切に操作、といったところです。(いくら燃費が良くてもストレートを4速で走るのは対効果が望めないと思われます。)

Q.ローリング中 無駄にステアを左右にふってもダメなのですか?
A.ローリングはターボオフでおこなわれるため、蛇行運転することで距離が伸びること以外はあまり燃費には影響しません。
ターボOFFの5速と、ターボONの5速を比べると、時間当たりのガソリン消費量はターボONが3倍くらい多くなります。
というわけで、スロー走行が必要な場合はターボOFFまでギアを下げるのが基本となります。また、どこかに引っかかって立て直すときもギア落とさずに慌てて操作するより、一旦ギアを落として落ち着いて立て直した方が燃料を余分に消費しません。こういう時にターボOFFを使うとより有効です。

・練習方法、自分の燃費の確認方法など
主目的は完走ですが、レースなので当然に、その上で如何に勝つかを競うことになりますので、一応説明は「如何に効率よく速く走るか」が中心になってきます。

この設定何分走れるんだろう?と思った時に、ガス欠まで30分延々走るよりも、例えば5分走って○%消費したから30分だと6倍して○x6で何%だな、と計算した方が時間効率は良いです。

確かに走り切るほうが確実なデータがとれるのですが、その時のSIM状況やミスの大小でデータにばらつきが出てしまい判断の参考になるかどうかわかりません。それならば、とにかくいろいろ確認したい場合には特に、時間なり消費燃料の量なりを元に計算をする方がより正確なデータが取れることもあります。
このあたりの練習方法の工夫も重要になるかと思います。

・練習に役立つHUDのストップウォッチ
そんな時に役立つのがHUDの簡易ストップウォッチです。これはそのためについてます。
また、実際のレースでも何かの時にストップウォッチを動かし、何分走ったからそろそろピットインだな、と判断基準に使う手もあります。(実際のレースではタイムボード計測器にも残り時間は表示されます。)


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以上が車両説明編です。次回はレース運用編になります。